かんぱねら

知的好奇心の沼へようこそ

食事中にスマホに触る人間が多すぎる

最近外食をしていると、食事を摂りながらスマホを弄っている人が目につく。

 

酷いのだと、肘をついてスマホを見ながらクチャクチャと音を立ててカレーを食べている男を見たことがある。マナー違反の日本代表に遭遇した気分だった。

 

 

 

最初に断っておくけど、僕は別に「食事のマナーを守れないヤツはクズだ!」と声高に叫びたいわけではない。

 

確かにそういう時期もあった。なぜ自分はきちんと守っているのに周りは守らず、それが許されるのかと苦しんだ。誰もが通る道だと思う。

でも今は、だいぶ違った観点から見られるようになったので、それを書こうと思う。

 

少し身の上の話をすると、僕は食事マナーにかなり厳しい家庭で育った。箸置きに箸を置かないだけでブン殴られたのも、足を組んだ瞬間にゲンコツが飛んできたのも、今ではいい思い出だ。そうか?

こんな調子なので、僕は未だに僕よりも食事マナーの良い人間に会ったことがない(と勝手に思っている)。

 

さて、そんな僕視点で、マナーの悪い人がどう映るのか。

 

この問題を論じるにあたって重要なのは、「文化の違い」ということだ。

 

マナーというのはくせ者で、育った家庭によって基準が異なる。結局のところ、「これくらいならいいだろ」「それは流石にないわ」というのは全て主観であり、絶対的な基準は存在しない。

例えば、スプーンで味噌汁を飲むのは絶対に許せないという人が過去にいた。しかし、実際やるかは別として、僕としては許容出来る範囲だった。

逆に、スプーンを使う時は手前から奥に掬(すく)うのが正しいと僕が言ったら、その人に「どっちでもいいでしょ」と一刀両断された。

 例えば、日本人には到底受け入れ難いかもしれないが、インドではカレーを手で食べるのが常識なのだ。日本人がなんと言おうと、それが当たり前なのだからしょうがない。

 

このように、マナーというのはその人の文化的背景や家柄で大差がつくという構造になっている。つまり、食事中にスマホを使う文化の中で育った彼らにとって、それは当たり前のことで、そうでない僕にとっては少し異様に映るのだ。

 

とはいえ、音を立てて食べるヤツが居たら不愉快に思う人は居るし、それが当然の反応である。僕だってクチャラーが居たら殺意の一つや二つは覚える。

 だから、「肘をつかない」「クチャクチャしない」レベルの"最低限のマナー"くらいは考慮するべきである。外で食べる以上、他の人が不愉快に思う行動は慎むべきだろう。マナーの悪い家庭で育ったとしても、ある程度は自力で矯正する義務があると思う。冒頭のカレー男なんかは特に。

 

 

僕はマナーをしっかりと身につけることが出来て良かったと思っている。一緒に食事するのがどんな人でも、こちらは相手に合わせて対応出来るからだ。どんなものでも、ないよりはある方がいい。そんな視点を持ちながら、高慢さ甚だしく、上から目線で

 

「しゃーねーな、合わせてやるか」という優越感に浸り、今日も今日とて食事を楽しむのだ。

 

 

おわり。

 

 

 

 

↓押していただけると励みになります 

 


大学生ランキング